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解説
1950年代のチュニジア王政最後の王宮を舞台にした母と娘の葛藤のドラマ。酒場の歌い手アリヤは悩んでいた。妊娠中なのに恋人ロトフィは子どもを望んでいなかった。そんなある日、彼女のもとに、かつて幼い頃、実の娘のように可愛がってくれたシド・アリが死んだとの知らせが届く。彼は10年前に共和国樹立のため廃位されたチュニジア王政最後の皇太子だった。翌日、アリヤは10年ぶりに荒れ果てた王宮を訪ね、当時を回想する。自分と同じ日に生まれた王女サラのこと、そしてその生き方に反発を覚えた母のことを……。