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映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。
結婚を前にして少年時代を過ごしたアンヌシー湖畔のタロワールにある別荘にやって来たジェローム(ジャン・クロード・ブリアリ)は、そこで偶然友人の女流小説家オーロラ(オーロラ・コルニュ)と出合う。彼女はジェロームの幼な友達だったヴォルテール夫人(ミシェル・モンテル)の家に部屋を借り、本を執筆していた。夫人の家を訪ねたジェロームは、彼女の中学生の娘ローラ(ペアトリス・ロマン)に興味を抱く。そんな彼の心の動きを感じたオーロラは、ジェロームを次作の小説の主題にしようと思っていた。ジェロームとローラは次第に親密になってゆくが、彼がローラにキスしようとすると彼女は逃げる。ある日、夫人の前夫の連れ子でローラの姉クレール(ローランス・ドゥ・モナガン)が、恋人ジル(ジュラール・ファルコネッティ)を連れてやって来た。ローラが級友のヴァンサン(ファブリス・ルキーニ)といるのを目にし、ジュロームはクレールに興味を抱き、やがて彼女の膝に心魅かれてゆく。ある日モーターボートで街に出たジェロームは、別の女と親密にしているジルを発見する。日頃から彼に反感を抱いていたジェロームは、モーターボートでクレールを送る道すがら、突然の雷雨にあい、湖畔の東屋で雨やどりをした際に、そのことを打ちあける。やがて泣き始めたクレールに、ジェロームは彼女の膝に手をおき慰めるのだった。ジェロームはオーロラに、彼の欲望が満たされたことを勝ち誇ったように告げ、婚約者のもとへ帰ってゆくが、クレールとジルは誤解をとき、和解の兆しを見せ始めていた。